昨日から春のお彼岸の期間に入りました。
昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、この期間を境に暑さ寒さが和らぎ、過ごしやすくなると言われます。(最近では暑さはまだ和らがないですが💦)
皆さんは春のお彼岸と秋のお彼岸の意味が異なるのをご存じでしょうか。
お彼岸は、春分・秋分は昼と夜の長さが同じことから、此岸と彼岸が最も近くなる期間と言われています。春は、生命が芽吹き、自然が活気づく季節。そのため、春のお彼岸は、ご先祖様への感謝だけでなく、季節の移ろいと生命の循環を感じながら「自然と生命に感謝する」という意味があります。
個人的に感じること。
最近「感謝」を多用する人が多いですが、一番大切なことは感謝をSNSで表明することではなく、本当にその感謝は心の源泉から湧いているのか?ということなんだと思います。「自分が心から周りの人たちや自然、自分の置かれている環境に感謝できる心の状態」にする過程の中に学びがあり、その過程(自分で乗り越えるべきこと)は「感謝すること」で免除はされません。そして自分が、心から感謝できる状態になったんだなあと感じたら、それを自分の心の土壌の養分にすればいい。「私は感謝できる人」だと誰に知られなくても、誰に知らせなくてもいいんです。
普通の人が「心の底から感謝する」ってそんな簡単にできないのですよ。何をやってもうまくいかない、人間関係の不和、家族の問題、お金の問題や時間に追われた日々の生活。。。疲労と焦りと不安の中にいる状況で、心から感謝できるというのは、なかなかの仏様ぶりですよ。仏の道に入った人でも修行が必要なわけですから。
ですから、この春のお彼岸で「自然と生命に感謝する」とありますが、それができない状態の人がいたとしても、私はダメだと思う必要もなく、「今私はその心の状態にないんだな」と自分の状態を見返すきっかけになれば、きっとその「気づき」にご先祖様は喜んで下さるのではないでしょうか。
そして、もう一つ。春は「ぼたもち」、秋には「おはぎ」をお供えしますね。これは呼び名が違うだけで形も材料も同じものです。春の花である「牡丹」と秋の花である「萩」にちなんでいます。昔は使う餡で分かれていたようですが現在ではその区別が薄れています。大切なお米と魔除けの意味を持つ小豆を使った縁起物。日本はこういう「意味を持つ」奥の深い食べ物が本当に多いですよね。
塩、酒だけじゃなく、お米、桃、唐辛子、梅干し、ショウガ、にんにく、よもぎなど古来から邪気払いや魔除けに使われてきた食べ物がたくさんありますので、これを機会に知ってみるのもよいかもしれませんね。
秋のお彼岸については、またその頃に。